光線治療
当院ではエキシライトマイクロ/エキシプレックス308/ターゲット型ナローバンドUVB照射装置TARNABの3機を導入しております。
三者いずれも白斑、乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症などに対する紫外線治療の中でも最新の治療です。従来の紫外線療法よりも少ない回数で改善効果を認めやすく効果の持続も長いとされています。それぞれの装置の特徴をふまえ治療を選択し、少ない副作用で十分な治療効果を出せるように工夫しています。
EXCILITE-μ エキシライト・マイクロ / エキシプレックス308

これまでの紫外線照射治療は、広範囲の照射しかできず、その為に光の強度が弱くなかなか治療効果が見られませんでした。このエキシライト・マイクロは、ターゲット型紫外線照射装置であり、波長308ナノメーターの紫外線(UVB)を疾患部位に照射します。
また従来のエキシライト-μに加えて最新のエキシマライト治療器「エキシプレックス308」の導入によって 更に照射率が高まり照射時間が短縮され、患者様の負担の軽減、待ち時間の短縮が可能になりました。
1回あたりの所要時間は数秒~数十秒であり、治療前の薬品の塗布や内服も必要ありません。痛みはありませんが若干の熱さを感じることはあります。エキシマレーザーは弱いパワーから治療を始めていきます(個人差はありますが、約6週間~12週間が目安となります)。
施術にて赤みやヒリヒリ感がでることがありますが数日で治まってきます。 色素沈着が一時的に残ることがありますが、時間の経過とともに消えていきます。
一週間に一度の割合で治療を受けていただくのが理想的ですが、ご都合に合わせてご相談ください。
EXCILITE-μ エキシライト・マイクロの症例紹介
尋常性乾癬
尋常性白斑
掌蹠膿疱症
円形脱毛症
※保険適応外
ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)
TARNABは、波長が290~320nm(ナノメータ)の中波長紫外線(UVB)のうち、紅斑反応を起こしにくく、かつ治療に有効な311±2nm(ナノメータ)の波長のUVBのみを選択的に発する蛍光ランプを用いて照射する装置です。エキシライトマイクロよりもその波長の特徴から赤み、色素沈着の副作用が少なく照射することが可能で特に外用剤の効きにくい慢性痒疹、アトピー性皮膚炎などのかゆみに有効です。日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」では、紫外線療法はアトピー性皮膚炎に対する代替療法の一つとされています。経験的には照射した部位のかゆみが改善することが多く、また治りにくい病変への照射を継続することでステロイド外用剤の使用量が減ることも知られています。